正直な答えは「度数しだい」です。ところが、パイントで飲んでいる人のほとんどは、自分が飲んでいるビールの度数を知りません。同じパイントグラスでも、中身によって1.7ユニットから5ユニット以上まで幅があります。この記事では、度数ごとのユニット数、よくあるビールのブランドごとのユニット数、そして記録するうえでの実践的なポイントを紹介します。この記事は、アルコールのユニットの測り方をまとめた完全ガイド、「アルコールのユニット」セクションの一部です。

この記事では、UKユニット(1ユニット=純アルコール8 g)と、英国の1パイントの容量568 mlを使います。米国の16オンスのパイント(473 ml)の場合は、英国の数字に0.83を掛けてください。12オンスの米国のボトルや缶(355 ml)の場合は、0.625を掛けます。

# すぐにわかる答え

英国の1パイント(568 ml)の場合:

ビールの度数 1パイントあたりのユニット
3% 1.70
3.5% 1.99
4% 2.27
4.5% 2.56
5% 2.84
5.5% 3.12
6% 3.41
6.5% 3.69
7% 3.98
7.5% 4.26
8% 4.54
9% 5.11
10% 5.68

計算式:ユニット=0.568 × 度数

もっと簡単に:手早く見積もるなら度数に0.57を掛けます。

度数5%のラガー1パイントは2.84ユニット。度数7.5%のIPA1パイントは4.26ユニットで、グラスの中では同じに見えても、ラガーの約1.5倍です。

パブのビールポンプとタップ。
写真:Boris Hamer(Pexels)

# 存在しない「標準的な」パイント

昔のガイダンスでは、「ビール1パイント=2ユニット」とよく言われていました。これは、1980年代のパブで一般的な度数だった、度数3.5%のセッションビターに基づいたものです。今のビールは、それよりかなり度数が高くなっています。

  • 現在の英国のパブのラガーの平均:4.5〜5%
  • 最も人気のある瓶ビール:4.5〜5.5%
  • たいていのパブのクラフトビール:5.5〜6%
  • IPAのカテゴリーの平均:6〜7%

「1パイント=2ユニット」という目安では、ビールを飲むほとんどの人にとって、今の飲酒量を30〜50%少なく数えることになります。今ならもっと役に立つ目安は、平均的な度数のビール1パイントはおよそ2.5〜3ユニット、というものです。

主にクラフトビールやプレミアムビールを飲む人なら、1パイント=3〜3.5ユニットという目安のほうが近くなります。

# 英国のよくあるビール(ブランド別)

英国の1パイントあたりのおおよそのユニット数です。

# 一般的なラガー(4〜5%)

  • Carling(4%):2.27ユニット
  • Foster’s(4%):2.27ユニット
  • Carlsberg Pilsner(3.8%):2.16ユニット
  • Heineken(5%):2.84ユニット
  • Stella Artois(4.6%):2.61ユニット
  • Budweiser UK(4.5%):2.56ユニット
  • Coors Light(4%):2.27ユニット
  • Peroni Nastro Azzurro(5.1%):2.90ユニット
  • Birra Moretti(4.6%):2.61ユニット
  • Asahi Super Dry(5%):2.84ユニット
  • Estrella Damm(4.6%):2.61ユニット
  • Tiger Beer(4.8%):2.73ユニット
  • Cobra(4.8%):2.73ユニット
  • Sapporo(4.7%):2.67ユニット

# ビターとエール(3.5〜5%)

  • John Smith’s Extra Smooth(3.6%):2.04ユニット
  • Tetley’s Smoothflow(3.6%):2.04ユニット
  • London Pride(4.1%):2.33ユニット
  • Doom Bar(4%):2.27ユニット
  • Old Speckled Hen(5%):2.84ユニット
  • Bombardier(4.1%):2.33ユニット
  • Hobgoblin(4.5%):2.56ユニット
  • Theakston Old Peculier(5.6%):3.18ユニット

# ペールエールとIPA(4.5〜7%)

  • BrewDog Punk IPA(5.4%):3.07ユニット
  • Beavertown Neck Oil(4.3%):2.44ユニット
  • Camden Hells Lager(4.6%):2.61ユニット
  • Goose Island IPA(5.9%):3.35ユニット
  • Sierra Nevada Pale Ale(5.6%):3.18ユニット
  • BrewDog Hazy Jane(5%):2.84ユニット
  • Lagunitas IPA(6.2%):3.52ユニット
  • Founders All Day IPA(4.7%):2.67ユニット
  • Northern Monk Faith(5.4%):3.07ユニット
  • Cloudwater DIPAシリーズ(8%以上):4.54ユニット以上

# 強いIPAとDIPA(7%以上)

  • BrewDog Hazy Jane DIPA(8%):4.54ユニット
  • Founders Backwoods Bastard(10.2%):5.79ユニット
  • Verdant Lightbulb(8%):4.54ユニット
  • The Kernel Imperial Stout(10%以上):5.68ユニット以上

度数8%のDIPAはたった1パイントで約4.5ユニットになります。度数4%のセッションラガー2パイント分と同じアルコール量で、ワインならほぼ半分のボトルに相当します(度数13%のワイン750 mlのボトルは9.75ユニット)。パイントグラスは、セッションビールの1パイントとまったく同じに見えるので、アルコールの量を隠してしまうのです。

# スタウトとポーター

  • Guinness Draught(4.2%):2.39ユニット
  • Guinness Original(4.2%):2.39ユニット
  • Sam Smith’s Oatmeal Stout(5%):2.84ユニット
  • Beavertown Black Betty(7.4%):4.20ユニット
  • Founders Breakfast Stout(8.3%):4.71ユニット
  • Stone Imperial Russian Stout(10.6%):6.02ユニット

# サイダー

  • Strongbow Original(5%):2.84ユニット
  • Magners Original(4.5%):2.56ユニット
  • Bulmers Original(4.5%):2.56ユニット
  • Thatchers Gold(4.8%):2.73ユニット
  • Aspall Premier Cru(7%):3.98ユニット
  • Westons Old Rosie(7.3%):4.15ユニット
木のカウンターに置かれた、濃い色のクラフトビール1パイント。
写真:Brett Jordan(Pexels)

# パイントのユニット数が思った以上に重要な理由

パイントのユニット数が大事な理由は次のとおりです。

# 飲み会は予想より早く積み上がる

英国でよくある「ほどほど」の飲み方でも、週14ユニットのガイドラインは簡単に超えてしまいます。

  • 度数5%のラガー4パイント(金曜日):11.36ユニット
  • 度数6%のIPA3パイント(土曜日):10.23ユニット

週末の合計:21.59ユニット。わずか2晩で、週のガイドラインを50%超えています。

または:

  • 平日のほとんど、仕事帰りに度数4.5%を2パイント:5.12ユニット × 5日=25.6ユニット

「仕事帰りにちょっと2パイントだけ」というパターンで、週のガイドラインを80%超えています。

# 度数が上がっていく問題

10年間同じ数のパイントを飲んでいる人は、気づかないうちにアルコールの摂取量を大きく増やしていることがよくあります。ビールの度数が上がってきたからです。今「土曜日に5パイント」飲んでいる人は、1995年に「土曜日に5パイント」飲んでいた人より、30〜40%多くアルコールをとっています。パイントの度数が高くなっているからです。

40代の人が、「同じ量」を飲んでいるつもりでも、20代のころより二日酔いがひどく感じることが多い理由のひとつがこれです。同じ量ではないのです。同じパイントの数でも、以前より多くのアルコールになっています。

# IPAが見えにくい問題

IPAのパイントは、特に少なく見積もりやすいものです。グラスは同じに見えます。飲むペースも同じに感じます。それなのに、ユニット数はセッションビールより50〜75%多いのです。

度数6.5%のIPAを4パイント飲むと、ひと晩で14.78ユニット。1回の飲み会で、英国の週のガイドラインのすべてを使い切ってしまいます。

# ほかのパイントのサイズ

568 mlの英国のパイントは、どこでも同じではありません。

# 米国のパイント(16オンス、473 ml)

米国のパイントは、英国のパイントより17%小さくなります。換算するには、英国のユニット数に0.83を掛けてください。

度数5%のビールの米国の1パイント:568 × 5 × 0.83 ÷ 1000=2.36 UKユニット(米国の1.35標準ドリンク)。

米国の標準ドリンク(1標準ドリンク=アルコール14 g)では:

  • 度数5%のビール16オンス:1.35標準ドリンク
  • 度数4%のビール16オンス:1.08標準ドリンク
  • 度数6%のビール16オンス:1.62標準ドリンク

# オーストラリアのパイント(570 ml)

英国のパイントとほぼ同じです。英国の数字を使ってください。

オーストラリアの標準ドリンク(1標準ドリンク=アルコール10 g)では:

  • 度数4.5%のビール570 ml:2.05標準ドリンク
  • 度数5%のビール570 ml:2.27標準ドリンク

# ほかの国のインペリアル・パイント(568 ml)

同じ568 mlの容量は、一部の英連邦の国(アイルランド、場合によってはカナダ)でも使われています。ユニットの計算は英国と同じです。

# 「ポニー」などの小さなサイズ

オーストラリアでは、小さなサイズのビールが一般的です。

  • ポニー(140 ml):度数4.5%で0.5標準ドリンク
  • ミディまたはポット(285 ml):度数4.5%で1.0標準ドリンク
  • スクーナー(425 ml):度数4.5%で1.5標準ドリンク
  • パイント(570 ml):度数4.5%で2.0標準ドリンク

# 実践的なポイント

正確に記録したいパイント派のための原則をいくつか紹介します。

# 度数を必ずメモする

「パイント」と記録するだけでは、アルコールの量はわかりません。どんなパイントで度数はいくつかを記録するか、ブランドを記録してください。度数のばらつきは、パイントの数え方の誤差の最大の原因です。

# ハーフもしっかり数える

ハーフパイントは284 mlで、ちょうど1パイントの半分です。ユニット数もちょうど半分になります。度数5%のラガーのハーフパイントは1.42ユニットです。

# 週のガイドラインの計算

英国の週14ユニットのガイドラインは、次のどれかに相当します。

  • 度数4%のラガー6パイント(「何杯か飲んだ」程度の静かな1週間)、または
  • 度数5.5%のIPA4パイント(クラフトビールならそれより少ない量)、または
  • 度数7%の強いIPA3パイント(1回の飲み会)

「ほどほどに」飲んでいる人のほとんどは、気づかないうちにこれを超えています。

# パイントの記録はショットの記録より難しい

スピリッツは決まった量で注がれるので、ユニット数は予測しやすいものです。パイントは大きくばらつくので、記録するには具体的に何を飲んだのかを知る必要があります。記録アプリのカタログは、ここで役に立ちます。

# AlcoLogでのパイントの扱い

AlcoLogのカタログには、正確な度数付きで、ブランドごとに596種類のビールが収録されています。1パイントの記録は、お気に入りに入っていれば1タップ、カタログから選ぶなら2タップです。ユニット数は、そのブランドの実際の度数をもとに自動で計算されます。

カタログにない珍しいビールは、「ドリンクを追加」画面で度数を手動で指定できます。パイントのサイズのプリセット(568 ml)は1タップで選べ、ほかのサイズ(ハーフパイント、スクーナー、ポット、米国のパイント)も用意されています。

セッション終了時の概要には、そのセッションのユニットの合計が、パイントとほかのお酒のそれぞれから何ユニットだったかも含めて表示されます。時間がたつと、履歴画面でユニットが週ごと、月ごとに集計されるので、パイントの飲み方がガイドラインの範囲に収まっているかどうかを確認できます。

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