ユニットの計算は、計算式さえ知っていれば簡単です。難しいのは、飲んでいるお酒の量と度数を知ることです。パブやレストランでは、ふつう飲み物の横に度数が表示されていないからです。この記事では、計算式、よくあるお酒の種類ごとの計算例、そして電卓なしで見積もるための暗算の目安を紹介します。この記事は、アルコールのユニットの測り方をまとめた完全ガイド、「アルコールのユニット」セクションの一部です。
この記事では主にUKユニットの計算式を扱い、最後に米国の標準ドリンクとオーストラリアの標準ドリンクへの換算を載せています。計算は同じで、変わるのはきりのよい数字にするための係数だけです。
# 基本の計算式
UKユニットの計算式は次のとおりです。
ユニット=(容量(ml)× 度数)÷ 1000
度数はパーセントの数字をそのまま使います(5%なら0.05ではなく5)。
たとえば、度数5%のラガー1パイント568 ml:
- (568 × 5)÷ 1000=2.84ユニット
度数12.5%のワイン175 mlのグラス1杯:
- (175 × 12.5)÷ 1000=2.19ユニット
家で注いだ度数40%のスピリッツ50 ml:
- (50 × 40)÷ 1000=2ユニット
この計算式は、どんなお酒にも使えます。容量はミリリットル、度数はパーセントで、1000で割るだけです。
# よくあるお酒の計算例
# ビール
英国の標準的な1パイントは568 mlです。度数は大きく違います。
- 度数3.5%のマイルドビター1パイント:(568 × 3.5)÷ 1000=2ユニット
- 度数4%の一般的なラガー(Carling、Foster’s)1パイント:(568 × 4)÷ 1000=2.27ユニット
- 度数5%のプレミアムラガー(Heineken、Stella)1パイント:(568 × 5)÷ 1000=2.84ユニット
- 度数5.5%のIPA1パイント:(568 × 5.5)÷ 1000=3.12ユニット
- 度数6%のペールエール1パイント:(568 × 6)÷ 1000=3.41ユニット
- 度数7.5%のIPA(BrewDog Hazy Jane)1パイント:(568 × 7.5)÷ 1000=4.26ユニット
- 度数9%のインペリアルスタウト1パイント:(568 × 9)÷ 1000=5.11ユニット
度数5.5%のIPAを3パイントで、1回の飲み会で9.36ユニット。英国の週のガイドラインの3分の2です。
# 瓶ビールと缶ビール
瓶と缶のサイズはさまざまです。
- 度数5%のラガー330 ml瓶:(330 × 5)÷ 1000=1.65ユニット
- 度数5%のラガー440 ml缶:(440 × 5)÷ 1000=2.2ユニット
- 度数6%のIPA500 ml缶:(500 × 6)÷ 1000=3ユニット
- 度数4.5%のビール660 ml瓶:(660 × 4.5)÷ 1000=2.97ユニット
- 度数6%のビール750 ml瓶(シェア用のサイズ):(750 × 6)÷ 1000=4.5ユニット
度数5%の440 ml缶の4本パックで、合計8.8ユニットです。
# ワイン
グラスのサイズは、お店や家で注ぐ量によって違います。
- 度数12%のワインの小さなグラス125 ml:(125 × 12)÷ 1000=1.5ユニット
- 度数13%のワインの標準的なグラス175 ml:(175 × 13)÷ 1000=2.28ユニット
- 度数14%のワインの大きなグラス250 ml:(250 × 14)÷ 1000=3.5ユニット
- 度数12%のワインのハーフボトル(375 ml):(375 × 12)÷ 1000=4.5ユニット
- 度数13%のワインのボトル(750 ml):(750 × 13)÷ 1000=9.75ユニット
- 度数14.5%の強い赤ワインのボトル(750 ml):(750 × 14.5)÷ 1000=10.88ユニット
赤ワイン1本を2人で分けると、1人およそ5ユニット。ひと晩で週のガイドラインの3分の1です。
# スピリッツ
英国のパブの標準的なメジャーは25 mlで、35 mlで出す店もあります。
- 度数40%のウォッカのシングル25 ml:(25 × 40)÷ 1000=1ユニット
- 度数40%のジン35 ml:(35 × 40)÷ 1000=1.4ユニット
- 度数40%のラムのダブル50 ml:(50 × 40)÷ 1000=2ユニット
- 度数50%のスピリッツ(オーバープルーフのラム、強いジン)25 ml:(25 × 50)÷ 1000=1.25ユニット
- 家で注いだ度数40%のウイスキー50 ml:(50 × 40)÷ 1000=2ユニット
- 家でたっぷり注いだ度数40%のスピリッツ80 ml:(80 × 40)÷ 1000=3.2ユニット
家での「ダブル」は、たいてい50 mlではなく60〜80 mlです。家での「ウイスキー2杯くらい」は、2ユニットではなく5〜6ユニットであることがよくあります。
# カクテル
カクテルのユニット数は、何が入っているかで決まります。よくあるカクテル(1杯)のおおよそのユニット数:
- ジントニック(ジン35 ml、度数40%):1.4ユニット
- ウォッカソーダ(ウォッカ35 ml、40%):1.4ユニット
- マルガリータ(テキーラ50 ml+トリプルセック25 ml、どちらも度数40%):3ユニット
- モヒート(ラム50 ml、40%):2ユニット
- オールドファッションド(ウイスキー60 ml、40%):2.4ユニット
- ネグローニ(ジン30 ml+カンパリ30 ml+ベルモット30 ml):2.5ユニット
- エスプレッソマティーニ(ウォッカ50 ml+コーヒーリキュール25 ml):2.5ユニット
- ロングアイランド・アイスティー(度数40%のスピリッツ5種類を各15 ml):3ユニット
- ピニャコラーダ(ラム50 ml、それ以上のことも):2〜3ユニット
家やカクテルバーで作る度数の強いクラフトカクテルは、もっと多くなることがあります。バーボン100 mlを使ったダブルのオールドファッションドは4ユニットです。
# サイダー
サイダーの度数は、思っている以上にばらつきがあります。
- 度数4.5%の一般的なサイダー1パイント(568 ml):(568 × 4.5)÷ 1000=2.56ユニット
- 度数5%のサイダー(Strongbow Original)1パイント:(568 × 5)÷ 1000=2.84ユニット
- 度数6%のプレミアムサイダー1パイント:(568 × 6)÷ 1000=3.41ユニット
- 度数7%の強いサイダー500 ml瓶:(500 × 7)÷ 1000=3.5ユニット
- 度数7.5%のホワイトサイダー2リットルボトル:(2000 × 7.5)÷ 1000=15ユニット
強いホワイトサイダーの2リットルボトル1本で、英国の週のガイドラインのすべてになります。
# ハードセルツァーとRTD(缶入りのお酒)
これらは1杯あたりのアルコールは少なめですが、たくさん飲まれがちです。
- 度数4%のハードセルツァー330 ml缶:(330 × 4)÷ 1000=1.32ユニット
- 度数5%のWhite Claw 330 ml缶:(330 × 5)÷ 1000=1.65ユニット
- 度数6%のRTDカクテル250 ml缶:(250 × 6)÷ 1000=1.5ユニット
- 度数4%のアルコポップ275 ml瓶:(275 × 4)÷ 1000=1.1ユニット
ハードセルツァーの4本パックでおよそ6.6ユニット。一般的なラガー2パイントとほぼ同じです。
# 暗算の目安:電卓なしでおおまかに見積もる
細かい計算をせずに手早く見積もるには:
# 「1パイントは度数1%あたり約0.6ユニット」の目安
度数1%のビールなら、英国の1パイントは0.568ユニットになります。これを0.6に丸めると、便利な目安になります。
1パイントのユニット ≈ 度数 × 0.6(やや多めですが、簡単です)
もっと正確には:
1パイントのユニット ≈ 度数 × 0.57
つまり:
- 度数4%のビール1パイント:4 × 0.6=2.4(実際は2.27)
- 度数5%のビール1パイント:5 × 0.6=3(実際は2.84)
- 度数6%のビール1パイント:6 × 0.6=3.6(実際は3.41)
- 度数8%のビール1パイント:8 × 0.6=4.8(実際は4.54)
完璧ではありませんが、その場で見積もるには十分な近さです。
# 「ワイングラス」を基準にする
度数13%(ほとんどのテーブルワインで一般的)の英国の標準的なグラス175 mlは、およそ2.3ユニットです。これを基準にすると:
- 小さめのグラス125 ml:1.6ユニット
- 大きめのグラス250 ml:3.3ユニット
- ボトル1本(750 ml):9.75ユニット
度数の高いワイン(14〜15%)はこれらの数字に約8%足し、軽いワイン(10〜11%)は約12%引きます。
# 「スピリッツのショット」を基準にする
度数40%のスピリッツの英国のパブのメジャー25 mlは、ちょうど1ユニットです。これを基準にすると:
- 35 mlのメジャー:1.4ユニット
- ダブル50 ml:2ユニット
- 家で注いだ50 ml:2ユニット(家で注ぐ量のほとんど)
- 家でたっぷり注いだ70〜80 ml:3ユニット
# 「飲み会」の見積もり
よくある飲み会のおおまかなユニット数を足してみましょう。
- 一般的なラガー4パイント:9〜11ユニット
- 一般的なラガー6パイント:14〜17ユニット(週のガイドライン超え)
- ワイン1本を1人で:9〜10ユニット
- カクテル2杯とワイン2杯くらい:7〜9ユニット
- パブでスピリッツ4杯:4ユニット
- 家でスピリッツ4杯(よくある注ぎ方):8ユニット
# 計算が難しくなるとき
計算にもっと注意が必要な状況がいくつかあります。
# 度数が一定でない商品
クラフトビールやスピリッツの中には、メニューに度数がはっきり書かれていないものがあります。店の人に聞くか、そのスタイルの一般的な範囲の高いほうだと考えておきましょう。
# カクテルのばらつき
家や、プロではない人が作るカクテルは、大きくばらつきます。ある店の「マルガリータ」にはテキーラが30 ml、別の店では60 ml入っているかもしれません。わからないときは、多いほうだと考えておきましょう。
# 「濃いめ」や「ダブル」のお酒
「濃いめ」のお酒を注文したり注いだりするときは、量にするとどれくらいかを聞いてみましょう。「濃いめのジントニック」は、50 mlのことも、70 mlのことも、「ひたすら注ぎ続けた」ことだってあります。
# パーティーでの混ぜたお酒
パーティーのパンチや、あらかじめ混ぜてあるカクテルは、いちばんわかりにくいものです。甘い味がアルコールを隠し、カップからは量も判断しにくいのです。パンチ1杯につき1.5〜2ユニットを目安と考えておきましょう。
# ヤード・ポンド法とメートル法
米国のボトルやレシピでは、オンスが使われています。メートル法に換算するには、オンスに30を掛けるとおおよそのミリリットルになります(正確には29.57)。12オンスのビールは355 ml、1.5オンスのショットは44 mlです。
# ほかの方式への換算
この計算で求められるのはUKユニットです。ほかの方式に換算するには:
# 米国の標準ドリンクへ
米国の1標準ドリンク=アルコール14 g=純アルコール17.7 ml。
米国の標準ドリンク=UKユニット × 0.57
つまり、14 UKユニット=米国の8標準ドリンクです。
# オーストラリアの標準ドリンクへ
オーストラリアの1標準ドリンク=アルコール10 g=純アルコール12.5 ml。
オーストラリアの標準ドリンク=UKユニット × 0.8
つまり、14 UKユニット=オーストラリアの11.2標準ドリンクです。
# 純アルコールのグラム数へ
グラム数=UKユニット × 8
つまり、14 UKユニット=週112 gのアルコールです。
# 実際の使いどころ
この計算が役に立つ場面をいくつか紹介します。
# 地域のガイドラインと比べる
いちばん実用的な使い方は、自分の飲酒が地域の低リスクのガイドラインの範囲内か範囲外かを知ることです。
英国:週14ユニットまで。 米国:週14標準ドリンク(男性)または7標準ドリンク(女性)まで。 オーストラリア:週10標準ドリンクまで。
これらは表面上は似ていますが、中心となる記事で取り上げたとおり、実際のアルコールの量は違います。
# 飲み会の途中でお酒を選ぶ
ユニットの計算がわかれば、飲み会の途中でも根拠を持って選べます。6ユニットと決めていたなら、度数4%のビール1パイント(2.3ユニット)の後にも、250 mlのワイン1杯を飲む余地があります。度数7%のIPA1パイント(4ユニット)の後には、その余地はありません。
# 進み具合を記録する
飲む量を減らそうとしているなら、ユニット数ははっきりした物差しになります。「パイントを減らす」はあいまいです。「週10ユニット未満に抑える」なら、行動に移せます。
# 運転するかどうかの判断
飲酒運転の上限を確実に下回れるユニット数はありません。英国の上限は血中アルコール濃度で定められており(イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは血液100 mlあたり80 mg、スコットランドではそれより低い50 mg)、一定のユニット数でどのくらいの濃度になるかは、体重、性別、胃の中の食べ物、経過時間によって変わります。運転するなら、安全な数はゼロだけです。
# AlcoLogでのユニットの計算
AlcoLogはユニットを自動で計算します。カタログには1174種類のドリンクと92種類のサイズプリセットが収録されており、すべて正確な度数と容量のデータを備えています。ドリンクを記録すると、アプリがカタログから正しいユニットの値を取り込みます。
カタログにないお酒は、「ドリンクを追加」画面で量と度数を手動で指定できます。その2つの値を入力すれば、アプリがユニットを自動で計算します。
セッション終了時の概要には、杯数、カロリー、費用と並んで、ユニットの合計が表示されます。時間がたつと、履歴画面でユニットが週ごと、月ごとに集計され、ガイドラインと比べられます。
旅行中に別のユニットの方式でデータを見たい場合も、地域に合わせた表示が、端末の設定に基づいて自動で切り替わります。
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[HUB SIBLINGS LIST]
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